輸入マンゴーから基準値超農薬 事業者に回収命令 茨城県
茨城県は29日、同県かすみがうら市内の事業者がタイから輸入したマンゴーから基準値を超える農薬(ジフェノコナゾール)が検出されたとして、事業者に出荷先からの回収を命じた。検出値は1キロ当たり0.26ミリグラムで基準値の3倍超。健康被害は確認されていない。県生活衛生課は「毎日大量に食べ続けない限り、健康に影響を及ぼす可能性は低い」としている。
同課によると、マンゴーは今月14日に輸入。厚生労働省から28日、成田空港検疫所のモニタリング検査で基準値超の農薬が検出されたと連絡があった。事業者は同市内の自社店舗やインターネットでの販売、同県水戸市内の食品販売店や県外飲食店への提供などで計約282キロを出荷済み。回収命令を出した土浦保健所が今後、回収状況の確認を行う。