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「梅染め」親子で体験 優しい色、園児笑顔 茨城・水戸

梅枝の染料で淡いピンク色に染め上げたバンダナをうれしそうにはためかせる園児たち=水戸市木葉下町
梅枝の染料で淡いピンク色に染め上げたバンダナをうれしそうにはためかせる園児たち=水戸市木葉下町
梅の剪定枝を使った染料にバンダナを浸してかき混ぜる園児=水戸市木葉下町
梅の剪定枝を使った染料にバンダナを浸してかき混ぜる園児=水戸市木葉下町


偕楽園の梅の剪定(せんてい)枝を染料とする「梅染め」を親子で体験するイベントが28日、茨城県水戸市木葉下町の市森林公園であり、わかな保育園(同市根本)の園児31人とその保護者が参加した。白い木綿のバンダナが優しい梅色に染め上がると、園児の顔にも笑顔が広がった。

指導役は梅染めの普及を目指す「水戸の梅染めの明日を考える会」代表の林和男さん(74)で、梅染めは伝統的な草木染の一種であることや、化学染料の登場で衰退してしまったことを説明。体験では、偕楽園に咲く紅梅の剪定枝を砕き、前日に時間をかけて煮出した染料を使った。

園児はビー玉と輪ゴムを使った絞り染めに挑戦し、出来上がりを想像しながら生地に模様を付け、60度に熱した染料に浸した。赤ワイン色の染料から漂う甘い香りを確かめる園児もいた。

15分ほどして取り出し、梅色に表情を変えたバンダナを見て「茶色くなった」や「染まってる」と歓声を上げた。水洗いした生地を広げると、淡いピンク色の中に白く丸い模様が浮かんで、園児の顔もほころんだ。

柴田日咲(ひより)ちゃん(4)は「きれいなピンク色。ポニーテールの髪を結びたい」と笑顔。母親の芽愛(めぐみ)さん(34)は「梅の枝でこんなにきれいに発色するとは思わなかった。新緑の中で親子一緒に体験できて楽しかった」と話した。



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