朗読で気持ち安定 水戸の団体、実演し解説 茨城
水戸朗読の会(寺門幸子代表)による「第4回やさしい朗読講座」が5月25日、茨城県水戸市南町の水戸証券ビル1階ホールで開かれ、参加した約40人が感情込めて読み上げられる物語に聞き入った。
前半は朗読教室講師の森本勝海さんが「朗読のいざない」と題して実演解説し、指導に当たった。森本さんは「声を出して本を読むと神経伝達物質が出て、気持ちを落ち着かせる作用があり、自律神経が整い安定した精神状態が保てるといわれている」などと朗読の効果を挙げた。50音や早口言葉の発声を指南、短編朗読を実演した。
後半は同会の会員らによる朗読劇が行われた。源氏物語の中で最も短いストーリー「花散里」と、映画脚本を基にした「恋と十手と巾着切」を、フルートの演奏を挟みながら披露した。
同市の主婦、上田治子さんは2回目の参加。上田さんは「通る声で発声が違うと感じた。家で大きな声で話すことは少ないが、発声を練習してみたい」と感想を話した。