全校児童でヤマメ稚魚放流 茨城・常陸太田
茨城県の常陸太田市立水府小(同市町田町、平沢一彦校長)全校児童69人が5日、同校近くを流れる山田川へヤマメの稚魚を放流した。川に親しみ、生き物や環境を大切にする心を養うことが目的。児童は「早く大きくなってね」と声をかけ、ヤマメの姿を見送った。
青少年健全育成常陸太田市民の会水府地区推進協議会(佐川憲一郎会長)が主催し、県冷水性魚類養殖振興協議会が稚魚を提供した。佐川会長が冒頭、ヤマメのすむ環境や生態などを説明。児童は体長約5センチの稚魚の入った小さなバケツを受け取り、川に放った。
「ヤマメが大きくなって卵を生んで、また放流できるのが楽しみ」と4年生の関根暖人(はると)さん。同、小松崎りんさんは「気持ち良さそうに泳いでいた。元気に大人になってほしい」と話した。佐川会長は「自然環境の保全に目を向けるきっかけになれば」と期待した。