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佐藤さん 陶磁器最高賞 世界四大コンペ 茨城県知事に成果報告

受賞作の写真パネルを手に大井川和彦知事(右)と並ぶ佐藤雅之さん=県庁
受賞作の写真パネルを手に大井川和彦知事(右)と並ぶ佐藤雅之さん=県庁


世界的陶磁器コンペティション「2024台湾国際陶磁ビエンナーレ」で、茨城県立笠間陶芸大学校の特命教授、佐藤雅之さん(55)が最高賞のグランプリに輝いた。佐藤さんは5日、大学校の関係者らと県庁の大井川和彦知事を表敬訪問し、陶磁器の創作活動で「頂点」に立った成果を報告した。

同ビエンナーレは、日本(岐阜県美濃市)、韓国、イタリアで開かれるコンペとともに世界四大陶磁器コンペに数えられている。台湾新北市で2004年から隔年で開催。本年は66カ国から計1216点の応募があり、74点が入選。うち20点が入賞した。

最高賞となった佐藤さんの作品タイトルは「Shell nest 22-05(hustle and bustle)」。幅約64センチ、高さ約70センチ、重さ約35キロ。磁器土を用い手びねりで制作した。卵の殻のような、いくつもの薄い筒状の造形物で構成されている。

面会で、大井川知事は「繊細な作品をよく作りましたね。さらに挑戦を続け、笠間の名を世界に広めてほしい」とたたえた。佐藤さんは制作過程などを振り返り、「これからも学生の先頭に立って作陶に取り組んでいきたい」と意欲を示した。

入選作品は、新北市の市立博物館で10月4日から来年4月6日まで展示される。



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