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港公園展望塔 改修へ 茨城県、外壁補強や塩害対策 神栖

老朽化に伴い大規模改修の方針が決まった港公園展望塔=神栖市東深芝
老朽化に伴い大規模改修の方針が決まった港公園展望塔=神栖市東深芝


茨城県は、老朽化で2020年12月から利用を休止している港公園展望塔(同県神栖市東深芝)を大規模改修する方針を固めた。本年度中に実施設計を進め、具体的な工事手法や整備計画などを決める。主に外壁の補強や塩害による腐食防止対策などを図り、早期の利用再開を目指す。

展望塔は鹿島開発事業を記念し、内陸側へY字型に掘り込まれた鹿島港の中心部にある港公園とともに県が整備し、1980年8月に開業した。鉄筋コンクリート造で、高さは52.1メートル、延べ床面積は291.0平方メートル。

1階部分は鹿島港の歴史を紹介するパネルなどを展示し、最上部となる2階の展望スペースからは雄大な太平洋や鹿島港を行き交う世界各国の大型船舶などが一望できた。冬季は工業地帯の夜景なども眺望できるため、同市の観光施設としても利用されてきた。

2006年に実施された耐震診断調査では展望塔の性能に問題がなかったものの、老朽化がさらに進み17年にはコンクリートや金属の破片落下を確認。県が劣化状況を調査し、破損した外壁や露出した鉄筋のさび防止措置など応急処置を施し、利用を続けていた。

だが、20年には展望スペースの窓枠も破損。他の窓枠も脱落の危険があったため、展望塔周辺エリアが立ち入り禁止となった。その後、窓枠や外壁の落下防止措置を講じたが、「劣化による外壁剥落の恐れがある」(県担当者)として、現在も展望塔から半径約50メートルは立ち入り制限が続いている。

展望塔の早期再開に向けた対策を検討するため、県は22年度から展望塔の劣化状況を再調査。神栖市や関係機関などと協議し、大規模な修繕を実施して利用再開を目指す方針を決めた。

県は本年度中に実施設計を進める予定。外壁補強に加え、臨海部に立地することから塩害防止措置などで展望塔の長寿命化が図られる見通し。

県都市整備課は「これまでにない大規模な構造物改修で、判断に時間を要した」としながらも、「一日も早くリニューアルしたい」と早期の利用再開を目指す方針を示した。



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