古武道10流派 演武に大歓声 鹿島神宮 茨城・鹿嶋
![真剣なまなざしで臨んだ「鹿島新当流」の演武者=鹿嶋市宮中の鹿島神宮](https://ibarakinews.jp/photo/17182767467071_photo1_001.jpg)
古武道10流派が日頃から鍛えた技術と精神を披露する「鹿島神宮 古武道演武大会」が9日、茨城県鹿嶋市宮中の同神宮(東(とう)俊二郎宮司)で行われた。曇り空の下、本宮前の特設舞台で、剣術や柔術などを実演。演武を見た参拝者は感嘆の声を上げ拍手を送った。
同神宮の祭神「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」は武の神として知られることから、塚原卜伝(ぼくでん)顕彰会、鹿島新当流彰古会が主催して毎年開催し、55回目。
演武を行ったのは約70人。北辰一刀流や現存最古の武道である天真正伝香取神道流などが参加。剣聖、塚原卜伝が極めた鹿島新当流は、前半と後半の2度登場した。鹿島新当流、第65代宗家の吉川常隆さん(73)は「全ての流派が、真剣に力の入った演技をしていた」と話した。
奧参道では弓術「小笠原流百々手式」も執り行われた。衣紋(えもん)が入った赤、桃、白色など鮮やかな武家装束を身にまとった、計17人の射手が参加。天下太平や国家安寧を願い、的に向けて各2射ずつ矢を放った。