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茨城キリスト教学園 「アンネのバラ」贈呈 平和願い6団体に 茨城・日立

細川知正総長(右)からアンネのバラの苗木を受け取る団体代表=日立市大みか町
細川知正総長(右)からアンネのバラの苗木を受け取る団体代表=日立市大みか町


ナチスのユダヤ人迫害に遭い15歳で命を落としたアンネ・フランクゆかりのバラを育てる茨城キリスト教学園は、アンネの誕生日である12日、茨城県日立市大みか町の同学園キアラ館で「アンネのバラ」の苗木贈呈式を開いた。バラには平和への願いが込められており、抽選で選ばれた6団体が平和の尊さや命の大切さをかみしめ、苗木を受け取った。

アンネのバラは、ナチスによるユダヤ人迫害の犠牲になったアンネをしのび、父のオットー氏がベルギーの園芸家に作ってもらった新種のバラ。オットー氏が1972年に日本に送ったのをきっかけに全国に広がった。

同学園は同県那珂市の農家などの協力を得て、平和を願い、命の尊さを学んでもらおうと、2000年から配布開始。生育状況により、3色に色変わりすることから、同学園は赤いつぼみに「命の尊さ」、黄色に「隣人愛」、ピンクに「平和への願い」と意味を込めて、県内の学校や企業などを中心に贈呈している。現在は同農家から指導を受けたボランティアらが育て、総配布数は550本を超えた。

この日は細川知正(のりただ)総長から団体の代表者に苗木が手渡された。受け取った介護施設などを運営する「ありが園」の住谷まさ美社長は「バラに込められた平和への思いを(入居者などと)共有し、穏やかな心で大切に育てていきたい。きれいに咲いたら幸せになる」と話した。



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