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豊作祈る神田の早乙女 大子・近津神社 夏至の日に田植え 茨城

雨の中、神田に苗を植え付ける早乙女=大子町下野宮
雨の中、神田に苗を植え付ける早乙女=大子町下野宮


平安時代から伝わる、夏至の日に稲の豊作を願う「近津(ちかつ)神社の中田植(ちゅうだうえ)」が21日、茨城県大子町下野宮の同社の神田で行われた。

1191(建久2)年から833年続く伝統行事。本殿で神事の後、地元の田植歌保存会が太鼓や笛の音に合わせて田植歌を歌い、当番地区の早乙女たちが襦袢(じゅばん)に襷(たすき)、赤いもんぺ姿で苗を手植えする。全国的にも珍しい初夏の風物詩だ。

2020年から、新型コロナウイルスの影響や関係者の逝去を受けて、神事と、従来より簡素化した形での田植えのみを行っている。

この日、保存会のメンバーら早乙女8人は、横一列になり、移動しながら張られた縄に沿って苗を植えた。梅雨入りもあり、途中で雨が降り出したが最後まで植え終えた。周辺は、写真を撮影したり見物したりする多くの人でにぎわった。

保存会の益子光洋会長は「来年は土曜日。前夜祭と田植え神事を本来の姿で開きたい」と話した。



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