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潮来IC-波崎間 新道路 工業地帯、東関道直結 検討委、24日に正式決定 茨城

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東関東自動車道と鹿島臨海工業地帯とをつなぐ新道路「鹿行南部道路(仮称)」が建設されることが23日までに分かった。起終点は茨城県の潮来インターチェンジ(IC)と波崎地区工業団地周辺となる見込み。高速道路と直結することで交通アクセスが向上し、物流機能の強化や渋滞緩和などが期待される。国や関係自治体などによる検討委員会で24日に正式決定する。

関係者によると、新道路は東関道水戸線潮来ICと波崎地区工業団地周辺まで全長20キロ前後となる見込み。検討委で決定後、概略ルートや構造の協議、関係自治体の都市計画策定などを経て、新規事業化する。開通時期は未定。

県などは2014年2月から鹿行南部の交通課題を検討してきた。22年1月に県と鹿嶋、潮来、神栖の3市や東日本高速道路、国土交通省関東地方整備局で構成する鹿行南部道路(同)検討委員会を設立。継続して議論を続けてきた。

鹿行地域には国内を代表する工業生産拠点、鹿島臨海工業地帯が広がり、中央部に鹿島港がある。鉄鋼業や化学工業が集積するほか、東日本の穀物の供給拠点として機能。高速道路とのネットワーク直結は、首都圏や北関東方面への物流強化に必要とされてきた。

同地域は物流関係車両の影響もあり、国道124号や県道水戸神栖線で通勤時間帯に交通渋滞が発生。交通分散による混雑緩和は長年の課題とされている。

新たな道路により、太平洋側唯一の洋上風力発電設備の基地港湾として、鹿島港周辺への関連企業の立地促進を見込む。鹿島港と潮来ICの間には津波浸水想定区域があり、港からの緊急輸送ルートの確保にもつなげる計画だ。

24日に同道路検討委員会が開かれ、基本方針が決定する。地元選出の額賀福志郎衆院議長=茨城2区=は「鹿行地域の交通ネットワークの充実は長年の悲願だった。計画が決まれば地元の発展につながる」と話した。



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