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能島さん彫刻25点常設展示 茨城・笠間にギャラリー 25日オープン

笠間市の施設、笠間工芸の丘に開設された「能島征二彫刻ギャラリー」=同市笠間
笠間市の施設、笠間工芸の丘に開設された「能島征二彫刻ギャラリー」=同市笠間
オープニング式典でテープカットする能島征二さん(右から4人目)、山口伸樹笠間市長(同5人目)ら=同市笠間
オープニング式典でテープカットする能島征二さん(右から4人目)、山口伸樹笠間市長(同5人目)ら=同市笠間


茨城県笠間市出身の彫刻家で日本芸術院会員、能島征二さん(82)の作品25点を常設展示する「能島征二彫刻ギャラリー」が25日、同市笠間の笠間芸術の森公園内「笠間工芸の丘」にオープンする。市主催のオープニング式典が24日、同所で開かれ、関係者ら約60人が出席。能島さんや山口伸樹市長ら8人でテープカットし、内覧会を行った。出席者は能島さんの創作活動を振り返りながら、新たな文化発信の拠点誕生に期待を込めた。

能島さんは東京・浅草生まれで、戦時中、母親のふるさとだった笠間に疎開。以来、現在拠点とする同県水戸市に転出するまで45年間、笠間市で暮らした。

展示作品はいずれも能島さんが選び、市に寄贈したもの。自身が発表の場としてきた日展や日彫展に出品した作品が多く含まれ、重厚な内容となっている。群像表現の「三華」(1995年)など裸婦像や母子像を中心に、ブロンズに鋳造した50代の「自刻像」など珍しい作品もある。

この日の式典には、市関係者や地元選出の国会議員のほか、能島さんが会長を務める県美術展覧会所属の多くの作家らが出席した。

山口市長はあいさつで「寄贈の厚意を受け、どこに展示しようかとなった時に、(改装中の)工芸の丘はと考えた」とし、「工芸の丘が陶芸だけではない、幅広い芸術の拠点となるスタートになれば」と述べた。能島さんは、謝辞で「20歳で日展に初入選後、1回も休まずに60数年になる。その原点は笠間にある。(ギャラリーができたことで)彫刻のことをもっと理解してもらえるようになれば」と述べた。

観覧時間は午前10時~午後5時。月曜休館。入場料は無料。問い合わせは(電)0296(70)1313。



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