地元食材、即興フレンチ 金澤シェフが料理教室 茨城・常陸大宮

長野県のホテルシェラリゾート白馬で取締役グループ総料理長を務める、茨城県常陸大宮市出身の人気シェフ、金澤光久さんを講師に招いた料理教室が21日、同市岩崎の道の駅常陸大宮~かわプラザ~で開かれた。金澤さんは、アユや取れたて野菜など地元の食材で即興のフレンチを作り、参加者に調理法を伝授した。
金澤さんは「常陸大宮には素晴らしい野菜がいっぱいある。素材から教えてもらうことが多く、それぞれの個性を生かし、味の組み合わせを考えて作っていくこと」とアドバイス。早速、ほぐしたアユの塩焼きを、煮崩れしにくく加熱すると強い甘みが出る「ちりめんキャベツ」で巻いて調理したり、千切りにしたニンジンを軽く煮込んで添えたり、専門とするフランス料理の腕を振るった。そして、巧みな包丁さばきを披露し、「アユの形が口に残るようにあまり細かくしない」など工夫点を挙げ、野菜サラダと合わせて3品を作り上げた。
出来上がった料理は参加者全員で食べた。市内の永田慶子さんは「アユがあんな味になるなんて」と驚き、「素材の力を生かすことが大変勉強になった」と感心しきりだった。
料理教室は、同市のインターネット市民放送局「Key decke(キーデッケ)」が主催し、同道の駅が共催。22日には金澤シェフの即興料理を堪能する食事会を同所で開いた。