弁当で「お国じまん」 石下紫峰高の外国籍生徒 こども新聞金曜版、19日から新連載 16カ国の習慣や文化を紹介

国を越えて、お昼の時間を楽しむ生徒たち=県立石下紫峰高
国を越えて、お昼の時間を楽しむ生徒たち=県立石下紫峰高


茨城県立石下紫峰高校(いばらきけんりついしげしほうこうこう)(常総市(じょうそうし)、石塚博幸校長(いしつかひろゆきこうちょう)に通(かよ)う外国籍(がいこくせき)の生徒(せいと)が、きょうのお弁当(べんとう)を紹介(しょうかい)しながら母国(ぼこく)の習慣(しゅうかん)や文化(ぶんか)をリポート、「お国(くに)じまん」する新連載(しんれんさい)が今月(こんげつ)から、茨城(いばらき)こども新聞金曜版(しんぶんきんようばん)で始(はじ)まります。フィリピン、ブラジル、パキスタンなど16カ国(こく)の生徒(せいと)が在籍(ざいせき)する石下紫峰高校(いしげしほうこうこう)は、全校生徒(ぜんこうせいと)の4分(ぶん)の1が外国籍(がいこくせき)。お昼休(ひるやす)みともなれば、みんなでお弁当(べんとう)を楽(たの)しむために用意(ようい)された教室(きょうしつ)は、たくさんの笑顔(えがお)に包(つつ)まれます。まさに多文化共生(たぶんかきょうせい)を象徴(しょうちょう)する空間(くうかん)です。


新連載(しんれんさい)は第(だい)3週(しゅう)に掲載(けいさい)します。19日(にち)のスタートを前(まえ)に学校(がっこう)を訪(たず)ねました。連載(れんさい)を監修(かんしゅう)してくれるのは、本年度(ほんねんど)、茨城県(いばらきけん)が新設(しんせつ)した外国人生徒支援相談員(がいこくじんせいとしえんそうだんいん)を務(つと)める石下紫峰高校(いしげしほうこうこう)の佐藤紘司(さとうこうじ)教諭(きょうゆ)です。


石下紫峰高校(いしげしほうこうこう)は国語(こくご)・数学(すうがく)・英語(えいご)3教科(きょうか)の試験(しけん)と個人面接(こじんめんせつ)で入学(にゅうがく)できる外国人特例選抜枠(がいこくじんとくれいせんばつわく)を2022年度(ねんど)、「3人(にん)」から「40人(にん)」に拡大(かくだい)。外国籍生徒(がいこくせきせいと)の支援(しえん)を充実(じゅうじつ)させました。「常総市(じょうそうし)は外国人比率(がいこくじんひりつ)が茨城県内(いばらきけんない)で最(もっと)も高(たか)い地域(ちいき)。外国籍(がいこくせき)の生徒(せいと)は以前(いぜん)から在籍(ざいせき)していましたが、年々(ねんねん)、入学希望者(にゅうがくきぼうしゃ)が増(ふ)え、通学(つうがく)エリアも広(ひろ)がっています」と佐藤教諭(さとうきょうゆ)。

今年(ことし)4月(がつ)、使(つか)われる機会(きかい)が少(すく)なくなった視聴覚室(しちょうかくしつ)を、お昼休(ひるやす)みに開放(かいほう)することにしました。佐藤教諭(さとうきょうゆ)は「『居心地(いごこち)がいい』と、日本人(にほんじん)を含(ふく)む40人(にん)から50人(にん)の生徒(せいと)が集(あつ)まるように。年次(ねんじ)や国籍(こくせき)、宗教(しゅうきょう)を超(こ)えたコミュニティーも生(う)まれています」と話(はな)します。


お弁当(べんとう)を食(た)べた後(あと)、お祈(いの)りをささげるイスラム教(きょう)の生徒(せいと)のため、視聴覚室隣(しちょうかくしつとなり)の準備室(じゅんびしつ)にじゅうたんを敷(し)き、お祈(いの)りの部屋(へや)も整備(せいび)しました。

日本語(にほんご)が上手(じょうず)な生徒(せいと)もいれば、そうでない生徒(せいと)もいます。学校(がっこう)には通訳(つうやく)や生活(せいかつ)をサポートする「外国人生徒支援(がいこくじんせいとしえん)コーディネーター」や日本語指導支援員(にほんごしどうしえんいん)が配置(はいち)されています。多(おお)くの授業(じゅぎょう)では、日本語(にほんご)が苦手(にがて)な生徒(せいと)向(む)けの少人数授業(しょうにんずうじゅぎょう)や、複数(ふくすう)の教員(きょういん)で指導(しどう)する「チームティーチング」が行(おこな)われています。佐藤教諭(さとうきょうゆ)は「日本(にほん)で活躍(かつやく)し、社会貢献(しゃかいこうけん)できるような人材(じんざい)が巣立(すだ)っていけば」と期待(きたい)しています。

(この記事(きじ)は全(すべ)ての漢字(かんじ)にルビを振(ふ)っています)



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