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ゾロリの冒険 追体験 人気児童書 原画や資料200点 茨城県五浦美術館、5日開幕 北茨城

人気児童書「かいけつゾロリ」の35年の歴史を振り返ることができる展覧会が5日開幕する=北茨城市大津町椿
人気児童書「かいけつゾロリ」の35年の歴史を振り返ることができる展覧会が5日開幕する=北茨城市大津町椿


人気児童書シリーズ「かいけつゾロリ」の35周年を記念した展覧会「かいけつゾロリ大冒険展」が5日、茨城県北茨城市大津町の県天心記念五浦美術館で開幕する。会場には「かいけつゾロリ」の原画や立体作品、資料など約200点が展示され、ゾロリと仲間たちが繰り広げる冒険の世界を堪能できる。

同シリーズは、原ゆたかさんの原作でポプラ社(東京)が出版。いたずらの王者を目指すキツネの主人公「ゾロリ」と仲間たちが奇想天外な旅をする物語で、小学生を中心に広く親しまれている。1987年の創刊から現在まで74巻が出版され、累計3500万部を超えるロングセラーシリーズとなっている。

第1巻から70巻までの物語が躍動感あふれる原画や作中のキーアイテムを再現した立体作品を通し、発行順に紹介されている。物語への理解を一層深められるように原さんのコメントや各年の主な出来事が添えられている。原画に残るアイデアメモやキャラクターの表情を生き生きと描いたスケッチなどから、創作の様子を垣間見ることもできる。

会場には、第37巻「かいけつゾロリの大どろぼう」でゾロリが狙った名画「モニャリザ」をはじめ、作中の「お宝」も展示。このほか、第15巻「かいけつゾロリつかまる!!」の表紙を再現した牢屋(ろうや)のフォトスポットや、ゾロリたちの悪巧みを体験できるコーナーが設置され、物語の世界を追体験できる。

同館の大津友美主任学芸主事は「子どもも大人も、読んだ人も読んでいない人も楽しめる展覧会。ゾロリワールドを、目いっぱい楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

会期は9月1日まで。午前9時半から午後5時。月曜休館。会期中、原ゆたかさんのサイン会やスタンプラリーなどのイベントも行われる。



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