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代表選出に地元歓喜 五輪陸上の茨城県勢4人 勤務先、母校 「パリで活躍を」

佐藤風雅選手のパリ五輪出場を祝福する懸垂幕を前にエールを送る笠間市職員ら=同市中央
佐藤風雅選手のパリ五輪出場を祝福する懸垂幕を前にエールを送る笠間市職員ら=同市中央
東田旺洋選手のパリ五輪代表決定に喜ぶ関彰商事の従業員=つくば市二の宮
東田旺洋選手のパリ五輪代表決定に喜ぶ関彰商事の従業員=つくば市二の宮


パリ五輪陸上の日本代表選手が4日発表され、茨城県内からは男子400メートルの佐藤風雅選手(28)ら4人が初選出された。選手たちの地元や職場、母校などからは喜びの声が相次ぎ、役所には出場を祝う懸垂幕もお目見え。関係者は「パリでも活躍を」と選手たちに熱いエールを送った。

佐藤選手の出身地、笠間市ではこの日、中学時代の恩師や同級生たちが喜びに沸いた。

母校の市立友部中では、当時担任を務めた高久誠二教頭(53)が「誇りに思う。五輪ではやってきたことを出し切ってほしい」と教え子の健闘に期待。県立中央高時代に同じ陸上部だった山口由貴さん(28)は、先月30日の日本選手権前にも佐藤選手とLINE(ライン)で対話したという。「会うたびに五輪が目標と話していた。夢の第一歩が果たせてよかった」と快挙を喜んだ。

山口伸樹市長は「出場内定はたゆまぬ努力のたまもの」と称賛。市は4日、市庁舎に懸垂幕を掲げ、8日には市内で壮行会を開く予定という。

女子やり投げで代表に選出された龍ケ崎市出身の斉藤真理菜選手(28)の父、克明さん(61)は「うれしい。応援してくれる皆さんにいい報告ができてよかった」と歓喜。パリ五輪では「多くの人の応援を励みに、パリでも活躍してもらいたい。やり投げを頑張る選手の励みになれば」と娘の健闘を祈った。

斉藤選手の母校、県立土浦湖北高(土浦市)では、全国高校総体に男子400メートルで出場する額賀啓さん(3年)が「先輩からオリンピアンが誕生して感動している。自分も結果を出したい」と話した。

龍ケ崎市の萩原勇市長は「世界最高峰の舞台で、最高の一投を投じてほしい」とのコメントを発表した。

男子100メートルの東田旺洋選手(28)の勤務先、関彰商事つくば本社(つくば市)では、社員たちが同僚の五輪出場を拍手でたたえた。

筑波大陸上部時代の先輩で同僚の魚里勇介さん(30)は東田選手のサポート役。「今シーズンは順調に来ている。五輪では自己ベストを更新してもらいたい」と期待を寄せた。

同200メートルの鵜沢飛羽選手(21)は同大4年の現役大学生。2022年まで同大陸上部長で、パリ五輪では日本選手団長を務める尾県貢さん(65)は鵜沢選手について「地面の捉え方が効率的で力強く、後半のスプリントが人間離れしている」と評価。「条件が整えば19秒台を出せる潜在能力はある」と期待を寄せ、「短距離は厚い壁があるが東田選手を含め決勝に残ってほしい」とエールを送った。



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