水戸葵陵高生が「御巡印」 筆で灯台や巡視船名 海保118番周知へ 茨城
![水戸葵陵高の書道部員の手による「御巡印」を掲げる斉藤悠桜部長(左)と茨城海保の遠山良和部長=ひたちなか市和田町](https://ibarakinews.jp/photo/17202652284722_photo1_001.jpg)
海上保安庁の緊急ダイヤル「118番」を周知するため、水戸葵陵高校(茨城県水戸市千波町)の書道部員たちが灯台や巡視船をモチーフにした御朱印ならぬ「御巡印」を作成した。茨城海上保安部(茨城海保、遠山良和部長)から依頼を受けたもので、今月28日に開催される「日立港祭り」(日立市みなと町)の茨城海保の出展ブースで初めて一般公開され、数種類が配布される予定だ。
作成された御巡印は、「茨城海上保安部」をはじめ、県内を代表する灯台「磯崎灯台」や「日立灯台」のほか、巡視船「あかぎ」、「ひたち」など9種類を3年生9人がそれぞれ得意とする書体で書いた。
茨城海保は、同校書道部が全国的に知名度が高いことから、広報イベントなどで配布するため、御巡印の作成を昨年10月に依頼。書道部員は同12月、「あかぎ」の船内を見学し、海保の日常業務のほか、灯台と船艇の種類や名前の由来などの説明を受けた。9人は同月中に書き終えた。
先月末、那珂湊運輸総合庁舎(ひたちなか市和田町)で作成に協力したとして、遠山部長から部員たちに感謝状が贈られた。
斉藤悠桜(ゆら)部長(17)は「依頼されてうれしかった」と話し、部活動以外に「何日もかけて繰り返し練習した」と苦労した点を挙げた。完成した御巡印を見て、「いろいろな人の手に届いてほしい」と笑顔で話した。
遠山部長は、「御巡印で一番大事なのは文字。唯一無二のものが出来上がって誇らしい」と感謝状を手渡した。