9市町村、河川ごみ拾い 1万1000人が汗 久慈・那珂川 茨城
河川の環境美化と水質保全を狙いに、久慈川・那珂川水系一斉クリーン作戦が7日、水戸や日立など茨城県内9市町村で実施された。市民ら約1万1000人が那珂、久慈の両河川敷や堤防沿いに落ちたペットボトルなどのごみを拾い集め、清掃した。
7月の河川愛護月間に合わせ、国土交通省常陸河川国道事務所が呼びかけて1991年から実施している。県内では水戸、日立のほか、常陸太田、ひたちなか、常陸大宮、那珂、大洗、城里、東海の9市町村で清掃活動が展開された。
那珂川沿いの同県ひたちなか市枝川地区には地域住民や市民団体、行政関係者ら約400人が集まった。参加者はごみ袋を片手に約1時間、河川敷に落ちた空き缶や食品トレイ、粗大ごみなどを回収した。
クリーン作戦の冒頭、大谷明市長は「参加することで環境について考えるきっかけにしてほしい」とあいさつ。国土交通省常陸河川国道事務所の佐近裕之所長は「川辺のごみは年々減ってきている。川は自然が豊かで夏も涼しい所なので、きれいにしながら上手に利用してほしい」と期待を込めた。
同県常陸太田市から参加した大津義仁さんは(53)は「プラスチックごみは環境に悪影響を与える。市民一人一人が心がけることでごみを減らしていきたい」と話した。