五霞女子高生殺害21年 茨城県警、情報提供呼びかけ 埼玉・草加
茨城県五霞町で2003年7月、東京都内に住む都立高1年、佐藤麻衣さん=当時(15)=が遺体で発見された殺人・死体遺棄事件の発生から9日で21年となるのを前に、茨城県警と遺族は7日、佐藤さんが最後に目撃された埼玉県草加市の瀬崎浅間神社周辺で情報提供を呼びかけた。
佐藤さんは03年7月6日夜、同神社の夏祭り会場付近で目撃されたのを最後に行方不明となり、同9日朝、五霞町川妻の用水路で他殺体で発見された。
情報提供の呼びかけは、同神社の夏祭りに合わせて行われた。茨城県警の捜査1課と境署、県警察学校の初任科生約50人が参加。神社の境内と最寄りの東武伊勢崎線谷塚駅の2カ所で、事件の概要や佐藤さんが最後に着ていた服装などを記したチラシ千部を配り、プラカードを掲げて情報を求めた。
県警の坂井誠刑事部長は「事件の風化を防ぎ、警察が捜査を続けているのだと犯人にプレッシャーをかけたい」と強調。「情報一つで事態が好転することもある。被害者の無念を晴らすためにも、情報提供をお願いしたい」と話した。
茨城県警にはこれまで109件の情報が寄せられた。情報提供はフリーダイヤル(0120)006475。