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陸上男子100メートル五輪代表 東田、上位進出へ闘志 自己ベスト更新を狙う

パリ五輪に向けて意気込みを語る東田旺洋=つくば市の筑波大陸上競技場
パリ五輪に向けて意気込みを語る東田旺洋=つくば市の筑波大陸上競技場
母校の筑波大陸上競技場で練習に励む陸上男子100メートルの東田旺洋選手=つくば市の筑波大陸上競技場
母校の筑波大陸上競技場で練習に励む陸上男子100メートルの東田旺洋選手=つくば市の筑波大陸上競技場


パリ五輪陸上男子100メートルの日本代表に初めて内定した東田旺洋(28)=関彰商事=が10日、母校の筑波大(茨城県つくば市)で取材に応じ、自己ベスト10秒10の更新を五輪での目標に掲げた。「自己ベストを出せれば準決勝を狙える」と、上位進出へ静かな闘志を燃やしている。

五輪代表選考会を兼ねた6月30日の日本選手権。東田が2位に食い込み、五輪切符を勝ち取った。タイムは3位と同タイムの10秒14。わずかに先着し「2位と分かった瞬間、うれしさでいっぱいになった」と振り返る。

奈良県出身で、小学6年の時に陸上を始め、奈良市立一条高から筑波大に進学した。同大大学院時代の2019年には全日本インカレで優勝。昨年からは海外の大会にも出場し、経験を積んできた。

実はこれまで肉離れを十数回経験、けがに悩まされた競技生活を送ってきた。その反省から、筑波大で学んだスポーツ医学や栄養学の知識を基に肉体を強化。体も一回り大きくし、「足に負担をかけない効率的な走り方ができるようになった」という。

現在は所属する関彰商事で働きながら、筑波大で週5回練習に励む。指導してきた同大の谷川聡准教授(52)は「条件さえ整えば9秒台は出ると思う。今までやってきたことを生かし、無心で走ってほしい」と活躍を祈る。

大学時代にあった16年のリオデジャネイロ五輪、3年前の東京五輪と、夢の舞台はいつもテレビで観戦する遠い存在だった。東田は「アスリートにとって五輪は特別な舞台。だが、気負わず自分の走りに集中したい」と話した。




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