親子で歯磨き学ぶ 衛生士が助言 茨城・高萩の秋山幼稚園
虫歯予防につなげてもらおうと、茨城県高萩市島名の秋山幼稚園(芳賀道子園長)で9日、親子歯磨き教室が開かれた。歯科衛生士が紙芝居やクイズ、染め出しで歯磨きのこつや虫歯になりやすい習慣を説明し、全園児と保護者計31人が歯磨きの大切さを学んだ。
同教室は子育て中の保護者支援や相談を行う家庭教育学級の一環として、市生涯現役推進課が企画。茨城県北地域で歯科衛生士として活動する成井恵子さんが講師を務めた。
成井さんは冒頭、怪獣が人間から甘いお菓子を奪って食事するものの、歯磨きを怠り、虫歯に苦しめられるという粗筋の紙芝居を上演。虫歯になりやすい食べ物を当てるクイズも実施し、園児たちは砂糖を多く含む菓子が虫歯になりやすいことを学んだ。
一方で、成井さんは「砂糖が多いから駄目ではない。ダラダラ食べると、ばい菌が増え虫歯になるので、時間と量を決めて」と保護者に助言を送った。
最後に、染め出し液を使い、園児たちは磨き残しを確認し、赤い箇所を磨いていった。保護者も「前の歯は縦磨きがよい」などとこつを教わり、子どもに仕上げの歯磨きを行った。
小室咲人(さくと)ちゃん(5)は「きれいに磨けてうれしかった。歯磨き好き」と感想。母親のめぐみさん(38)は「染め出しをしたら、(歯の)隙間が磨けてなかった。縦磨きを実践して、一緒に虫歯を予防していきたい」と話した。