10年前 自分宛てはがき タイムカプセル開封 3800通返却へ ひたちなか祭り2014年実行委 茨城
茨城県ひたちなか市の中心市街地で毎年夏に開かれる「ひたちなか祭り」で、2014年に実行委員を務めたメンバーらが、同市役所敷地内に10年前に埋めたタイムカプセルを掘り出した。祭りの参加者らが10年後の自分に宛てて書いたはがき約3800通は保存状態が良く、書いた人それぞれに郵送で返却する。
タイムカプセルは同祭りの開催20回を記念して埋設された。祭り参加者に10年後のメッセージを書いてもらったはがきをアルミ製の箱に入れ、14年11月17日に市役所そばのあずまや脇に埋めた。
14年と今年の実行委員ら約20人が7月9日に集まり、土の中からシャベルで箱を掘り出した。ふたが開封されると大きな歓声が上がり、中から透明なビニール袋に小分けされたはがきの束を丁寧に取り出した。
はがきには「24年も祭りに行きましょう」「20歳の自分は、電車の運転士になる夢を追い続けてますか」など、それぞれの思いがこもったメッセージが記されていた。
14年に実行委員長を務めた伊藤憲男さん(52)は「協力していただいた人たちの思い出を掘り起こせてうれしい。はがきを見て今年の祭りに来て楽しんでほしい」と話した。
30回目となる今年の祭りは8月17、18両日に行われる。実行委員長の目黒英昭さん(41)は「先輩たちがつないできた思いを受け継ぎ、今年も子どもたちがわくわくする祭りにしたい」と意気込む。