小中学生が多くの人の前で書を披露-。茨城県那珂市の市文化協会書道部会は14日、同市福田の中央公民館で「学生席上揮毫(きごう)会」を開き、同協会員の書塾に通う児童生徒が練習の成果を披露、見応えある作品を書き上げた。揮毫会は書文化の向上と青少年の育成が狙い。同日まで開かれている市美術展の一環として、初めて実施した。

揮毫したのは、市立那珂四中3年の磯﨑心那(ここな)さん(14)と市立額田小5年の菊池真璃菜さん(10)、市立菅谷東小3年の沼田悠愛(ゆな)さん(9)。一人ずつ会場中央に設けられた大きな用紙に向き合い、真剣なまなざしで筆を進めた。書き終わると、会場から大きな拍手が送られた。

伸び伸びと「思」と書いた沼田さんは「楽しかった。点をつける時に気を付けた」と話し、丁寧に「喜」を表現した菊池さんは「縦を太く横を細くするところを注意した。かすれないように墨をいっぱいつけた」と振り返った。力強く「挑」を書いた磯﨑さんは「貴重な経験ができた。出来は120点。見られて緊張したけど、楽しんでできた」と充実した表情を見せた。