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天狗党ゆかりの地見学 福井・敦賀から少年使節団 茨城・水戸

回天神社代表役員の羽部道紀さん(左)の説明に聞き入る福井県敦賀市の児童ら=水戸市松本町
回天神社代表役員の羽部道紀さん(左)の説明に聞き入る福井県敦賀市の児童ら=水戸市松本町


幕末の「天狗(てんぐ)党の乱」を縁に茨城県水戸市と姉妹都市を結んでいる福井県敦賀市の小学6年生16人が20日、交歓研修の少年使節団として水戸市を訪れ、党ゆかりの回天神社(同市松本町)を、水戸の児童と共に参拝した。境内の回天館では党にまつわる資料を見学し、志士らの最期を思いやった。

一行は敦賀、水戸両市の児童と引率者、高校生サブリーダーで計約50人。回天神社では、同神社代表役員の羽部道紀さんが案内役を務め、児童らは一緒に手を合わせた。

羽部さんが幕末の1864年、幕府に尊王攘夷(じょうい)を促そうと、水戸藩の一派である天狗党が京都を目指して行軍したことや敦賀で幕府軍に降伏し、処刑されるまでを説明。「冬の行軍で疲れる中、敦賀の人たちは党を温かく迎え、唯一のやすらぎだったと伝わっている」と話すのを、児童らはメモを取るなどして、じっくり聞き入った。回天館では、党の行軍経路などの資料を見て回った。

敦賀市立松原小6年の今堀莉空(りく)さん(11)は「敦賀では(党を率いた)武田耕雲斎が有名。天狗党は処刑されたのはかわいそうと思った」と話した。使節団の訪問は22日まで。21日は耕雲斎の墓がある水戸市見川の妙雲寺などを巡る。



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