障害者アート、ラベルに 日本酒2種に採用 来福酒造 茨城・筑西
茨城県筑西市上平塚の障害者支援施設「ピアしらとり」の入所者が描いた絵が、地元の来福酒造(同市村田)の商品ラベルに採用された。特別純米酒と純米吟醸の2種類で各千本を発売。売り切れた場合、新たなデザインでラベルを作成する。同社売店のほか、道の駅グランテラス筑西、JR水戸駅のいばらき地酒バーで取り扱う。
障害者の才能や取り組みを知ってもらうため、同施設を運営する社会福祉法人征峯会が発案し、同社が賛同した。色彩を重視した抽象的なデザインなどが採用された。売り上げ1本につき100円がアーティスト側に支払われる。
来福酒造の藤村俊文社長は「障害者の方々が社会に出るチャンスをお手伝いしたくて賛同した。売店隣のカフェにも障害者アート作品を飾っているのでぜひ見に来てほしい」と話した。
征峯会の渡辺和成理事長は「日本には約964万人の障害者がいる。彼らの才能や貢献が広く認識されることで社会が変わると思う」と指摘。「今回のコラボレーションはその第一歩」として、障害者と社会の架け橋になることを目指す考えを示した。
特別純米酒(720ミリリットル)は税込み1650円。純米吟醸(同)は同1870円。