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原電の対応「不誠実」 茨城県知事、東海第2工事で批判

定例記者会見に臨む大井川和彦知事=県庁
定例記者会見に臨む大井川和彦知事=県庁


日本原子力発電(原電)が東海第2原発(茨城県東海村白方)で建設を進める防潮堤の施工に不具合が見つかった問題で、同県の大井川和彦知事は26日の定例記者会見で、東海第2の安全対策工事について「(9月完了が)あり得ないのは明らか」と述べ、工期を変更しない原電の対応を「不誠実」と厳しく批判した。

大井川知事は、原子力規制庁が6月に基礎部分の建て直しの検討を原電に求めたことなどを踏まえ、「この状況でいまだに方針を変えないのは、地元に対しても不誠実だ」と述べた。

東海第2の再稼働に向けた安全対策工事を巡っては、同県東海村の山田修村長も5月、工期について「できるだけ早く今後のスケジュールを示すべき」と語るなど、原電の対応を批判する動きが広がっていた。

同工事では昨年10月、防潮堤の鋼製防護壁を取り付ける基礎部分でコンクリートの充塡(じゅうてん)不足などが判明。原電は工事の9月完了について「厳しい」との認識を示す一方、現行計画を維持している。

原電は茨城新聞の取材に「工期ありきではなく、安全を最優先に考えて事業運営を行っていく」とコメントした。



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