霞ケ浦、余力ある投手起用 総評 茨城県高野連審判部長 後藤賢(竜ケ崎南教)
今夏は初めて継続試合を実施し、雨天による順延もあったが、参加チームをはじめ関係者の尽力によりほぼ日程通り終えることができた。
決勝は霞ケ浦が主導権を渡さず勝ち切った印象だった。相手に得点を許した七、八回に加点できたのが大きかった。八回の守備で、エース市村がこの回2失点を許したものの、無死満塁でつくば秀英の強打者を抑えたのは見事だった。
つくば秀英は5失策が得点に直結してしまい、攻めのリズムも止めてしまったように感じる。しかし準決勝で常磐大高に15安打を放った打線は素晴らしく、決勝で八回に満塁とし、2点を返したのは執念が見えた。2年生の選手が多かったので、決勝の舞台を経験できたことは今後の教訓になったのではと思う。
1回戦は約半数がコールドゲームの中、延長十一回タイブレークとなった日立商-茨城高専、石岡商-土浦三、太田西山-勝田工など熱戦が繰り広げられた。
2回戦は好ゲームが多く見られた。特に藤代-明秀日立はハイレベルな攻防が見られ、藤代の好守が光った。
3回戦はつくば秀英-日立商、同地区対決の茨城キリスト-多賀の投手戦が印象深い。今大会快進撃を見せた守谷はAシードの水戸一に打ち勝ち、上昇気流に乗ったように感じる。
4回戦はしびれる試合が多かったが、特筆すべきは常磐大高とAシード常総学院の一戦だろう。両エースの投げ合いは見応えがあったが、常磐大高の勝負強さが際立った。20日は雷雨により2試合が約2時間の中断を余儀なくされたが、その中で勝ち上がった2校は日頃の準備の成果が発揮されたのではと思う。
準々決勝も常磐大高が印象深い。前回王者の土浦日大に対しエース沢畑の好投、1年生の仲本は投打で華々しい活躍だった。
準決勝で守谷は霞ケ浦に敗れたが、打力はもちろんエースと救援の力投などチーム力が感じられた。霞ケ浦は決勝に向け余力を残した投手起用ができていた。
熱中症対策や感染症対策、雨天時の対応など臨機応変に対応しながら進めた大会だった。審判や大会運営に関わってくれた高校生、高校野球ファンなどの理解もあり、今大会も無事に終えられたことに感謝申し上げたい。(談)
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