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第106回全国高校野球茨城大会 霞ケ浦 歓喜の渦 迫力声援 ナイン後押し

甲子園出場を決めて歓喜に沸く霞ケ浦高の応援席=水戸市見川町のノーブルホーム水戸
甲子園出場を決めて歓喜に沸く霞ケ浦高の応援席=水戸市見川町のノーブルホーム水戸
敗退が決まり、肩を落とすつくば秀英高野球部員ら=ノーブルホーム水戸
敗退が決まり、肩を落とすつくば秀英高野球部員ら=ノーブルホーム水戸
甲子園出場を決め、優勝報告会に臨む霞ケ浦高野球部員=阿見町青宿
甲子園出場を決め、優勝報告会に臨む霞ケ浦高野球部員=阿見町青宿


27日に行われた第106回全国高校野球選手権茨城大会決勝。ノーブルホーム水戸のスタンドには霞ケ浦、つくば秀英両校の応援団が駆け付け、熱い声援を送った。優勝決定の瞬間、三塁側の霞ケ浦高応援席は歓喜の渦に包まれ、生徒や保護者らは5年ぶりの甲子園出場を抱き合うなどして喜びを爆発させた。

霞ケ浦高応援団はこの日、生徒や保護者など計約300人が集結。同校応援団の号令で観客や吹奏楽部、チアダンス部が一体となり、迫力ある声援でナインを後押し。応援団長の野口哲平さん(3年)は「最後まで悔いなく戦ってほしい」と声をからし、ナインを鼓舞し続けた。

前回大会では決勝で涙をのんだ同校。主将・市川晟太(同)の母、明香さん(42)は「今年は団結力で勝ち上がってきた。きっと先輩たちのリベンジを果たしてくれる」と意気込んだ。

試合が動いたのは四回。羽成朔太郎(同)の右前二塁打で待望の先制点をもぎ取ると、応援席は「やったー!」と大喜び。その後も加点を重ねるたびに歓声が湧き起こった。

最終回のマウンドを任された真仲唯歩(同)が最後の打者を打ち取ると、応援席はこの日一番の盛り上がりを見せ、ハイタッチや万歳で喜んだり、涙を浮かべて抱き合ったりする姿が見られた。

同校は2015、19年に甲子園に出場しているが未勝利。真仲の父、博之さん(48)は「今年は守備のチーム。甲子園ではチャンスを確実に生かしてほしい」と期待を寄せた。羽成の父、智則さん(47)は「校歌を歌えるよう、まずは1勝を目指してほしい」と語った。


■つくば秀英 健闘「感謝」

つくば秀英高は生徒と保護者など約300人の応援団が一塁側スタンドに駆け付け、初の甲子園出場を目指し「レッツゴー秀英」と大きな声援を送った。

応援団長の高野愛梨さん(3年)は「私たちの応援で選手たちの背中を押したい」と声をからし、吹奏楽部長の山中依真(えま)さん(2年)も「たくさん点を取ってほしい」と願った。

待望の1点が入ったのは3点を追う七回。生徒たちは「やった」と歓声を上げ、応援席も追撃ムードに。再び突き放されたが、八回には2点を返す意地を見せた。

最後の打者が打ち取られると、スタンドの生徒たちには悔しそうな表情が広がった。

試合終了後、野球部員の小林修蔵さん(3年)は「悔しいけど、ナイスプレーだった」とたたえ、高野さんは「ここまで連れてきてくれて感謝している」と選手をねぎらった。


■「甲子園へチーム一丸」 霞ケ浦選手がV報告

霞ケ浦高野球部の選手たちは27日午後、茨城県阿見町青宿の同校に凱旋(がいせん)。生徒や教職員らが大きな拍手で出迎える中、笑顔で優勝報告会に臨んだ。

市川晟太主将(3年)は「皆さんの声援のおかげで良い結果を残すことができた」と謝意を示し、5年ぶりとなる甲子園では「チーム一丸となって頑張っていきたい」と力強く意気込みを語った。

岡村守校長は「甲子園で校歌が聞けることを期待している」と激励。報告会に駆け付けた千葉繁町長も「霞ケ浦旋風を巻き起こしてほしい」とエールを送った。



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