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「南極の氷、中につぶつぶ」 茨城・水戸 観測隊同行、北沢さん講演

氷を観察する参加者にマイクを向ける北沢佑子さん(左端)=水戸市南町
氷を観察する参加者にマイクを向ける北沢佑子さん(左端)=水戸市南町


茨城こども新聞の夏休み特別企画「教えて! 南極せんせい」が28日、茨城県水戸市南町2丁目の水戸証券ビル1階ホールで開かれた。高校教師として第61次南極地域観測隊に同行した同県筑西市出身の北沢佑子さんが講演し、南極から持ち帰った氷を参加者と観察するなどしながら、現地での体験を振り返った。

小学生や高校生ら約50人が参加した。北沢さんは県立守谷高に勤務していた2019年11月から4カ月間、観測隊に同行。昭和基地から衛星通信で理科や道徳の授業も行った。

北沢さんは、写真や動画で南極の生き物や自然、昭和基地滞在の様子を紹介。南極の氷と一般に販売されている氷を参加者に配り、見比べたり水を入れて観察したりした。参加者からは「南極の氷はつぶつぶがある!」「水の中で『ピキピキ』とはじける音がする」などと声が上がった。

北沢さんは「氷の中のつぶつぶは気泡。南極は雪が解けることなく積もる。積もった雪は空気と一緒に押し固められ、空気を閉じ込めたままなのが南極の氷」と解説。「マンモス時代の空気が閉じ込められているともいわれている」と話した。

このほか、第42、51、58次観測隊で隊長を務めた本吉洋一さんも加わり、参加者の質問に答えた。水戸市立緑岡小4年、小坂実穂さんは「南極の氷はざらざらしていて、体験できてよかった。南極に行ってみたい」と話した。

■こども記者 4人決まる

「茨城こども新聞」の紙面作りに参加する本年度のこども記者4人が決まった。委嘱式が28日、水戸市南町2丁目のみと・まち・情報館で開かれた。

委嘱されたのは石倉朋佳さん(下妻市立下妻小6年)、江幡紬さん(水戸市立新荘小6年)、桧山慶多さん(同市立下大野小5年)、宮山愛琉さん(下妻市立下妻小6年)の4人。今後、取材活動を行い、その様子を紙面で紹介する。



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