合同の初呑み切り 「良い具合に熟成」 茨城県酒造組合8支部
昨年から今年にかけて仕込んだ日本酒の品質や熟成度を確かめる茨城県酒造組合(浦里浩司会長)合同の「初呑(の)み切り」が29日、同県茨城町長岡の県産業技術イノベーションセンターで開かれた。審査員9人が県内の清酒の香りを確かめたり、口に含んだりし、酒の熟成具合などを調べた。30日まで。
8支部による合同の初呑み切りは、昨年に続いて2度目。県内の蔵元を一堂に集め、国税局鑑定官室の協力を受けながら、作り手の技術研さんを図ることが主な目的。会場では市販酒を試飲し利き酒能力を高める「市販酒研究会」も含め、組合加盟14社から清酒計90点が出品された。
各蔵元は初呑み切りの審査員の講評を基に、酒の出荷時期を決める。審査に当たった関東信越国税局鑑定官室の主任鑑定官、太田萌さんは「全体的にすっきりした味わい。良い具合に熟成され、良好な酒に仕上がっている」と高く評価した。