スポーツ通じ科学体験 五輪に合わせ特別企画 日立シビックセンター 茨城
パリ五輪に合わせ、スポーツを通して科学を体験できる夏の特別企画「サク・スポ2024~科学でスポーツをもっと楽しむ!」が、茨城県日立市幸町の日立シビックセンター科学館で開かれている。全9種目のオリジナル体力テストに挑戦できるほか、市発祥のスポーツや最新の用具に使われている科学技術などを紹介している。9月1日まで。
展示の一つ「100センチメートル走」ではスターティングブロックや電光掲示板が用意され、1秒前後の記録を競い合って楽しむ家族連れでにぎわっている。カンガルーの走り方をヒントに考えられたスタート方法なども紹介している。
「反復トレース」は、モノの使いやすさなどを研究している茨城大工学部の矢内浩文准教授(人間情報工学)が提供した独自の競技。反復横跳びのように、5秒間にタブレット上で指を上下に何回スライドできるかを測る。
握力測定やパワーウェイトリフティングの疑似体験では、脳内のアドレナリンを増やして筋力を向上させる「シャウト効果」を紹介。来場者は大声を出して挑み、記録が伸びやすくなる体験を楽しめる。
最新シューズのソール材を体感できるコーナーは、鉄球を落としたりジャンプしたりして反発力を体感できる。
市発祥スポーツのパンポンコートも体験でき、パリ五輪競泳男子200メートルバタフライに出場した同市出身の寺門弦輝選手についても紹介している。
同館担当者は「ここでしか味わえないスポーツと科学の密な関わりを楽しんでほしい」としている。