次の記事:ヨーカ堂 茨城県撤退 最後の竜ケ崎店閉店へ 「残念」「寂しい」 

女性係長が公金19万円着服 懲戒免 内密に弁済、虚偽の報告書作成 隠ぺいの上司5人も処分 茨城・石岡市

石岡市役所=石岡市石岡1丁目
石岡市役所=石岡市石岡1丁目


茨城県石岡市は2日、児童館講座の教材費など19万円を着服していたとして、館長の女性係長(52)を懲戒免職処分にしたと発表した。着服を隠蔽(いんぺい)したとして上司だった旧保健福祉部長の男性(54)を停職3カ月、他の上司4人を減給の懲戒処分とした。1日付。

市によると、係長は昨年9月、児童館で開かれた習字講座の利用者から集金した半年分の受講料から19万円を着服。習字の講師から材料費の不払いについて市に問い合わせがあり発覚した。部長らは内密に係長に全額弁済させ、虚偽の業務報告書を作成するなどして隠蔽した。

市に今年1月、係長の着服や上司の隠蔽について内部通報があり、市が調査を開始。部長らは当初、虚偽の証言を繰り返していたが、その後、隠蔽について認めたという。

市の聞き取りに対し、係長は「介護費用が必要だった」と話し、部長らは「処分されると(係長の)退職金が出ないので、なかったことにしよう」などの説明をしているという。

当時の次長や課長、副参事、課長補佐の4人はいずれも減給10分の1の懲戒処分とした。期間は1~3カ月。

2日会見した谷島洋司市長は「職員の倫理観の低さと自覚の欠如はもとより、組織としての管理監督体制の甘さが原因。市民の信頼回復に全力を尽くしたい」と謝罪した。

市は他にも同種事案がある可能性があるとして、県警石岡署に被害届を出す方針。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース