《パリ五輪》東田同僚「力もらった」 茨城・つくば 所属会社から応援 陸上男子100メートル
3日に行われたパリ五輪陸上男子100メートル予選に、茨城県つくば市在住の東田旺洋(あきひろ)(28)=関彰商事=が出場した。5日の準決勝進出は逃したものの、同社つくば本社(同市二の宮)で行われたライブビューイング(LV)会場には同僚ら約100人が集まり、東田の力走に温かい拍手を送った。
同社は応援のため、フランスの陸上競技場と、東田の出身地、奈良県奈良市のパブリックビューイング会場に社員を派遣。つくば本社との3カ所をインターネット回線で結ぶ「3元ライブ中継」を実施した。
つくば本社には手作りのうちわやスティックバルーンを持った同僚らが集合。予選1組の東田がモニターに映し出されると、会場のあちこちで「頑張れ」「集中」と声援が飛んだ。
東田のスタートが近づくとLV会場は次第に緊張感に包まれた。号砲から10秒余りの間は、こぶしを握りしめてモニター画面を見つめる姿が見られた。
準決勝へ無条件に進出できるのは3位以内だったが、東田は及ばず5位。ゴールの瞬間、会場からは「ああー」とため息が漏れた。
東田と同じアスリート社員の村沢雄平さん(28)は「結果は残念だが、同じ社員として刺激になった」と話した。上司の小森太一郎副部長(48)は「本人には悔しい結果だと思うが、逆に力をもらった。元気に帰ってきて」と感謝した。