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「とぶ」生き物 能力迫る 茨城・水戸市立博物館で企画展 25日まで 上空3000メートルのVR体験も

ワークシートの生き物を見つけるため、チョウの標本をじっくり観察する兄弟=水戸市大町
ワークシートの生き物を見つけるため、チョウの標本をじっくり観察する兄弟=水戸市大町


生き物の飛ぶ能力に迫る企画展「そらとぶいきもの大集合!」が、茨城県水戸市大町の市立博物館で開かれている。全6章で構成し、鳥や昆虫、哺乳類の剥製や標本など約300点を展示。生き物が空を目指す理由や、生存のため備わった「飛ぶ」あるいは「跳ぶ」能力をひもとく。25日まで。入場無料、月曜休。

地球上で初めて空を飛んだのは昆虫とされ、戦い好きのクワガタや青く光る羽が美しいチョウなどの多様な標本が並ぶ。ワークシートも用意され、生き物の写真と照らし合わせ、展示物を確認できる。

飛ぶために鳥が限界まで体を軽くしたことを剥製と共に紹介。歯をなくし、腸を短くするなどした結果、すさまじい軽量化に成功し、例えばメジロは体重10グラムで、サクランボ1個分ほどと解説している。

空は飛べないが「跳ぶ」生き物も特集し、ムササビは120メートルも跳んだ記録があり、コイは寄生虫や餌を取るために跳ね、植物は羽のついた種を飛ばすことに触れ、生き残るためにいかに大切な力かを説明している。

6章では人類が空に挑んだ歴史を追う。水戸ゆかりのパイロットで、日本の民間人で初めて空を飛んだ武石浩玻(享年30歳)の人生を白黒写真で伝える。

ハンググライダーで高度3千メートルの世界を味わう仮想現実(VR)体験も。日本代表選手がアルプス山脈上空で撮った映像を見ながら風を感じ、雲上の旅を楽しめる。市公式ラインから要事前予約。参加費300円。1日40人まで。

自然部門学芸員の鎌田洸一さん(39)は「ワークシートやVRで体験しながら楽しめる展示。生き物の不思議や面白さを知ってほしい」と話している。



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