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《パリ五輪》スケボー女子パーク8位 草木(茨城・つくば出身) 攻めの滑り 仲間「自分貫いた」

スケートボード女子パーク予選で、草木ひなのが高得点を出し喜ぶ関係者ら=つくば市大舟戸
スケートボード女子パーク予選で、草木ひなのが高得点を出し喜ぶ関係者ら=つくば市大舟戸


パリ五輪スケートボード女子パークが6、7日行われ、茨城県つくば市出身の草木ひなの(16)は8位でメダル獲得を逃した。大舞台にも臆さず、高難易度の技に挑む攻めの姿勢を崩さなかった草木。同市の練習拠点に集まった仲間たちは「自分を貫いた」と健闘をたたえ、大きな拍手を送った。

予選3回目の滑りで得意の大技「バックサイド540」を決め、3位で決勝に臨んだ草木。地元の練習拠点「AXIS(アクシス)」(同市大舟戸)で開かれたライブビューイング(LV)会場では、スケボー仲間ら約20人が観戦し、メダルに挑む草木に「ひなの、いけ!」と大きな声援を送った。

決勝1、2回目は空中技で失敗し暫定8位だったが仲間たちは「ひなのなら、やってくれる」と最後の滑りに期待。予選でも3本目の滑りで結果を出したことから、横浜市の鈴木鮎美さん(34)は「いけるよ、ひーちゃん」と力を込め、幼い頃から指導してきた埼玉県春日部市の自営業、染谷凱さん(29)も「ひなのは負けず嫌い。このままでは終わらない」と中継画面を見つめた。

技の難易度を下げずに挑んだ3回目の滑りを、仲間たちも歓声で後押し。しかし、終盤で繰り出した「540」は惜しくも失敗し、会場からは「ああー」と悔しがる声が上がった。

競技終了後に笑顔でパリの観衆にお辞儀した草木に対し、仲間たちは「よくやった」「すごい」と大きな拍手を送った。

アクシスのボード用品店店長、宮崎将幸さん(50)は「予選から決勝まで(会場の)緊張感が伝わってきた。全て出し切って自分のやりたいことを貫いた滑りで、すごく楽しそうだった」と話した。

染谷さんも「滑りは最高でかっこよかった。帰国したら肩をたたき、『よくやったな』と声をかけたい」とたたえた。



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