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認知症治療薬「レカネマブ」 茨城県内、初回投与は17医療機関

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


昨年12月に国内で初めて承認された認知症治療薬「レカネマブ」の初回投与が可能な医療機関は、茨城県内12市町に計17機関あることが13日までに、県調査で分かった。治療の推進に向け患者が県内で円滑に投与機会を得られるよう、県は、公表に同意のあった16機関について県ホームページ(HP)に掲載した。医療機関の一括公表は都道府県単位では4例目となる。

県健康推進課によると、初回投与が可能なのは、水戸済生会総合病院(水戸市)▽土浦協同病院(土浦市)▽JAとりで総合医療センター(取手市)▽筑波記念病院(つくば市)▽東京医科大茨城医療センター(阿見町)-など17機関。

このうち、公表に同意した16機関の名称、住所、電話番号をHPに載せた。基本情報のほか、「受診にあたってのお願い」も掲載。家族の同伴、かかりつけ医の紹介状など、各医療機関で受診時に必要な事項を挙げている。

同治療薬は、アルツハイマー病の原因に直接働きかけて病気の進行自体を抑制する薬。同病による軽度認知障害の人や認知症が軽度の時期の人が治療対象となる。初回投与から6カ月間は、副作用などの適切な処置ができる同一医療機関で投与するという。

県は6月、医療機関を対象に調査。各医療機関に「どこで投与を受けられるか」といった問い合わせが寄せられている状況を踏まえ、治療推進を目的に実施した。県が推計した県内の認知症高齢者は、2025年に10万6千人、40年に13万9千人で増加の見通しとなっている。

同課担当者は「ホームページを参考にしつつ、まずはかかりつけ医などに相談してほしい」と呼びかけている。



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