「推しメシ」力士に好評 茨城・牛久の専門学生調理 二所ノ関部屋招き交流
大相撲の二所ノ関部屋の力士を招き、専門学校生の手作り料理を振る舞うイベントが7日、茨城県牛久市ひたち野東のつくば栄養医療調理製菓専門学校で開かれた。各学科が腕によりをかけた「推しメシ」を披露し、力士らは「どれもおいしい」と笑顔で完食した。
同県阿見町に稽古場を構える同部屋と交流を深めようと、2022年から同様のイベントを企画している。7月の名古屋場所で十両初優勝した白熊関(25)や幕下力士など8人が訪れた。
専門調理師学科が準備したのは、同県内市町村のご当地メニューを競う「シン・いばらきメシ総選挙」に出品する「IBARAKIちゃんこ麺」。甘辛いみそ味のスープに地元食材を使った一品だ。
栄養士学科は色とりどりの夏野菜の揚げ浸しと、梅やレモンのたれでさっぱり味わえる唐揚げを提供。調理師学科からはマーボー豆腐、製菓製パン学科はカレーパンと水まんじゅう、救急救命学科はモツ煮カレーを振る舞った。
イベントは好みの料理を選ぶビュッフェ形式で行われた。来場所以降に向けて10キロ増量を掲げる力士たちは「辛いもので夏バテ予防をしたい」「麺好きなのでちゃんこがいい」などと話し、何度もおかわりしていた。会場では学生が卵焼きの調理を実演したり、巨大メロンパンを賞品に腕相撲対決に挑んだりして、交流を深めていた。
白熊関は「栄養をたくさん取れて良かった。個人的にはマーボー豆腐が一番。自分も料理するので参考にしたい」と満足そうな表情を見せた。
調理師学科1年の安七海さん(19)は「辛い料理が好きな力士が多くて驚いた。おいしかったとの感想が聞けてうれしい」と笑顔を浮かべた。