響く歌声、劇も披露 NHK水戸児童合唱団 定期演奏会 茨城
NHK水戸児童合唱団(遠峰駿一郎団長)の第7回定期演奏会が10日、茨城県水戸市五軒町の水戸芸術館で開かれた。今回は同合唱団結成20周年記念として実施し、「平和への願いと希望をハーモニーにのせて」をテーマに、約500人が見守る中、練習を重ねた歌声や初演となる合唱劇を披露した。
同合唱団は小学1年生から高校3年生までのほか、OBやOGを交えた約60人で構成。「地元に愛される歌声」をモットーに活動している。
演奏会はテーマソングでアニメの主題歌「勇気100%」で始まり、第1~3ステージで合唱組曲「虫の絵本」や、ウクライナ出身のチェリストをゲストに迎えディズニー映画「メリー・ポピンズ」の作品などを披露した。
第4ステージで演じた合唱劇は、作曲家の谷川賢作さんが作詞作曲した「サン~精霊の子~」。2018年にタイであった洞窟に閉じ込められた少年たちが救出された実話を基にした物語を、団員は澄んだ歌声と豊かなハーモニーで場面に合わせた曲を歌い上げて演じた。
同市姫子の雨貝千恵子さん(73)はステージに立つ親類を見て「とても感動した。合唱劇は歌とはまた違って良い。ここまで来るのには長い道のりと努力があったと思う」と感想を述べた。