伝統の「真家みたまおどり」披露 先祖の霊を供養 茨城・石岡
終戦の日の15日、茨城県石岡市真家地区で先祖の霊を供養する伝統の念仏踊り「真家みたまおどり」が披露された。浴衣に花がさをかぶった住民31人が地区内5カ所を巡り、約900年続く踊りや歌を奉納した。
国、県の無形文化財に指定されている同おどりは平安時代末期、奈良から同地区の福寿院に移された僧が念仏踊りを普及させようと、寺の庭で毎年踊ったことから同地区に広まったとされる。
参加者は福寿院など寺3カ所と民家を巡った後、戦没者忠霊塔がある園部地区コミュニティセンターで最後の奉納を行った。真家みたまおどり保存会の高桑照夫会長(84)は「コロナ前は毎回50人ぐらい参加者がいたが、減ってしまった。今後、子どもの参加者の輪が広がるようにしたい」と伝統継承へ意欲を見せた。