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クリ餌でブランド豚 「笠間マロンポーク リリカ」 鯉淵学園専門学校 茨城・水戸

「笠間マロンポーク リリカ」を振る舞う職員たち=水戸市鯉淵町
「笠間マロンポーク リリカ」を振る舞う職員たち=水戸市鯉淵町


茨城県水戸市鯉淵町の鯉淵学園農業栄養専門学校は20日、同県笠間市産の規格外のクリを飼料として育てた「クリ豚」のお披露目会を開いた。同校は豚のブランド名を「笠間マロンポーク リリカ」と命名し、発表した。肉には通常の豚よりもうまみ成分のアミノ酸が多く含まれるという。笠間市の山口伸樹市長をはじめ、クリの生産者ら45人が出席。中心になって開発に取り組んだ同校の栄養士、小田野仁美さんの講話に聞き入り、肉を試食した。

同校は2022年から、それまで廃棄されていた分のクリを餌に混ぜて豚を育てようと、飼育手法の開発に取り組んできた。

餌の材料となる規格外などのクリを集めるため、農家に個別に問い合わせ、協力を依頼。豚に与える飼料でクリの配合割合や給餌期間の試験を行ってきた。小田野さんは「クリを通じて人とのつながりができた。今後も肉質の改良に努めたい」と語った。

ブランド名は長谷川量平学園長が発表。漢字で「鯉栗笠(リリカ)」と表記し、「鯉淵学園」と「笠間」を「栗」でつないだ。同校の総意で決めたという。クリ生産者で80代の夫妻は「処分に困っていたクリの渋皮や鬼皮を回収してくれた」とし「甘みもある。立派に役立ててもらえて一層おいしく感じる」と話した。



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