若冲の絵、西陣織に 日立・25日まで 茨城
江戸時代に京都で活躍した絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)の絵画を西陣織で再現した作品展が、茨城県日立市幸町の日立シビックセンター1階ギャラリーで開かれている。動植物など若冲の絵を伝統技術で緻密に織り上げた約50点のほか、国宝の仏像を題材にした作品なども並ぶ。25日まで。
西陣織の魅力を知ってもらおうと、西陣美術織若冲全国巡回展実行委員会が主催。鳥や植物が色鮮やかに描かれた「動植綵絵(どうしょくさいえ)」の作品群や、鶏や鳳凰(ほうおう)を題材とした代表作が楽しめる。作品は細い糸を編み込んで立体感や風合いを表現。会場では、ルーペを使って緻密な織りを確認できる。
同展の広報担当、吉村昌人さん(53)は「想像以上に細かく復元してある。会場で見て確かめてほしい」と呼びかけた。午前10時~午後5時(最終日は同4時)。