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地方票の比重拡大要求 自民総裁選で茨城県連 茂木幹事長「参考に」

自民党の政治刷新車座対話で意見交換に臨む県連の海野透会長(左)と茂木敏充幹事長(中央右)ら=水戸市笠原町
自民党の政治刷新車座対話で意見交換に臨む県連の海野透会長(左)と茂木敏充幹事長(中央右)ら=水戸市笠原町
自民党総裁選の仕組み
自民党総裁選の仕組み


自民党が21日に茨城県水戸市で開いた政治刷新車座対話で、同県連は9月27日投開票の党総裁選について、党員・党友による地方票の比重を高めるよう求めた。出席した茂木敏充幹事長は、将来的な党則改正が必要になるとの認識を示した上で、「参考にしたい」と応じた。終了後、同県議の海野透県連会長が記者団に語った。

海野会長は総裁選について、国会議員票と地方票との比重に差があると指摘。「党勢拡大のために、党員による1票の重みを高めてほしい」と求めた。

茂木幹事長は、ルール変更に党則改正が必要となることから「すぐにとはいかないが、持ち帰って今後の参考にしたい」と応じた。

茂木幹事長による(自身の)総裁選立候補を巡る発言は一切なかったという。

総裁選は国会議員票と地方票を同数で扱い、計734票のうち過半数に達した候補が当選する。どの候補も過半数に達しない場合は、上位2人による決選投票を実施。国会議員には1人1票が与えられ、いずれかの候補に改めて投票する。地方は47都道府県ごとに1票が与えられる。

各都道府県の1票は、上位2人のうち1回目で得票数の多かった候補にそれぞれ自動的に割り振られる。このため、地方票で上回っても、国会議員票を多く集めた候補に軍配が上がるケースが生じる。

2021年の総裁選決戦投票は、河野太郎氏が地方から39票を得たが、議員票で圧倒した岸田文雄首相が制した。12年の決選投票は国会議員票だけで行われたが、地方票を含む1回目で1位だった石破茂氏が安倍晋三元首相に逆転された。

県連によると、県内党員数は現在、約4万5千人で、東京、神奈川、愛知に次いで全国で4番目に多い。



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