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みとちゃり快走中 水戸周遊シェア自転車 利用10倍 台数、駐輪場増加へ 茨城

増設された水戸駅南側にある「みとちゃり」の駐輪場=水戸市桜川
増設された水戸駅南側にある「みとちゃり」の駐輪場=水戸市桜川


茨城県水戸市の中心市街地や偕楽園などを電動アシスト付き自転車で周遊できるシェアサイクル「みとちゃり」が順調な走りを続けている。利用台数の好調を受けて2024年度からは自転車台数を55台から98台へと大幅に増やし、駐輪場も当初の倍以上の26カ所(7月末時点)へと主に水戸駅南方面を強化した。今後も設置の要望に合わせて駐輪場を増やす考えだ。

シェアサイクルは、複数の駐輪場で利用者が自由に自転車を借りて返せる交通手段で、借りた場所以外の駐輪場でも返却できるレンタサイクルとは区別されている。市では昨年4月から事業を始め、1年間で1万5686回利用された。今年7月の利用回数は4735回で昨年4月の495回と比べて約10倍となり、「想定を上回る人気」(市交通政策課)という。

利用はスマホのアプリで事前に会員登録し、予約や駐輪場の確認ができる。全駐輪場が24時間使え、料金は15分ごとに70円で12時間以内の上限は1000円。アプリの地図上にある駐輪場(今年4月時点で全国約8千カ所)であれば市外でも利用できる。

市内の駐輪場は水戸駅北口や弘道館や新市民会館前、偕楽園表門など観光地や商業施設の近くなどに置かれている。本年度は水戸駅南口をはじめ、県庁バスターミナル、保和苑・あじさい広場などを追加し、7月は千波湖西駐車場と駅南方面が主に加わった。

市は利用者からの相談も聞き、解決法を周知していく考え。一つには、駐輪場で止められる数に限りがあるため、「満車で止められなかった」との声もあった。市の担当者は当初からある機能の「返却予約」を紹介し、「行き先が決まっている時は、借りた時から返却場所の予約を勧めたい」と話す。返却予約は30分間有効で、他の利用者が止めて満車となるのを防げる。

市は「今後も『みとちゃり』を気軽に利用してほしい」とPRしている。



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