サイバー防犯競技会 茨城県警開催 高大生、知識・技術生かす
地域社会のサイバーセキュリティー意識向上を図ろうと、茨城県警は22日、コンピューターに関する知識や技術を競う競技会を県警本部で開催した。高校生や大学生計70人が参加し、専門知識を生かし問題に挑んだ。
競技は情報セキュリティー分野の知識や技術を用いて、隠された答えを見つけ出す。IT人材育成に取り組む「いばらきP-TECH(ピーテック)」事業に参入している水戸工業高などのほか、東京電機大、茨城工業高専計8校が競い合った。
学生たちはサイバーセキュリティー企業大手、ラック(東京)が作成した、実際の犯罪手口を想定した問題に挑戦。複雑な計算や画像に隠されたコードを見つけ出すなど、さまざまなジャンルの45問に対し、インターネットや仲間との協力で答えを導いていた。最優秀賞には東京電機大のチームが選ばれた。
参加したIT未来高2年の長島昇平さん(16)は「ゲーム感覚で(サイバー知識を)学べて楽しかった」と笑顔で話した。山下和宏県警サイバー企画課長は「サイバー犯罪情勢は深刻化している。人々の関心を高め、輪を広げたい」と話した。