「ふくまる」初収穫 生産者「収量多い」 茨城県オリジナル品種米 ひたちなか
特別栽培した茨城県オリジナル品種米「ふくまる」の今年初の収穫が23日、同県ひたちなか市内の水田で行われた。黄金色に実った稲穂が、コンバインでゆっくりと刈り取られていった。
農薬や肥料を減らし特別栽培したふくまるは、市内の有志農家で構成する「市特栽・特選ふくまる栽培研究会」(会員7人)が、同市内で計471アールを栽培。コメ粒が全国トップクラスに大きく、冷めてもおいしいのが特徴だ。
この日は会員の横須賀敏行さん(58)の水田で、平年より約1週間早く収穫作業を行った。横須賀さんは「収量は平年より多い」と喜び、初収穫を見守っていた同じく会員の木名瀬一さん(87)は「ふくまるは暑さに強い。今夏の暑さの影響は心配はしていない」と話した。
市によると、今年の特栽ふくまるの収量は計22.3トンを見込む。収穫後のコメは主に首都圏に流通する。県内では早くて10月上旬から、JA常陸津田直売所(同市)に並ぶ予定だ。