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茨城大生、自転車周遊パンフ作成 コース提案、名所や店舗収録 茨城・水戸

これまでに発行したみとちゃりのパンフレットを紹介する茨城大生=水戸市文京
これまでに発行したみとちゃりのパンフレットを紹介する茨城大生=水戸市文京


茨城大生でつくるチームが、茨城県水戸市内の観光客や市民向けに自転車での周遊を意味する「ポタリング」のコースを提案した観光パンフレットの作成を続けている。市のシェアサイクルと同じ「みとちゃり」と名付け、2022年度から既に2冊を刊行。年内に3冊目を予定して、観光名所や飲食店などお薦めスポットの選定を進めている。

パンフレットは広げるとA3判。同大人文社会学部の「プロジェクト演習」科目を履修する学生の中で「水戸でポタリングプロジェクト」と銘打ったチームが作成した。

科目は自治体や企業などが出す課題の解決策を学生が探ることが目的。同チームは同市交通政策課から市内の自転車環境の改善を課題に出され、ポタリングコースをつくる着想に至った。4年の小林千紗さん(21)は「大学生らしい発想を求められ、「『おいしいご飯の所を見つけたいな』と周遊する人の手助けになる内容を目指した」と振り返る。

22年度版は市中心街周辺のマップをはじめ、コースの一つ「徳川ゆかりの地巡り」では水戸城跡二の丸展示館や徳川ミュージアムなどを紹介。当時はシェアサイクル事業が始まっておらず、水戸駅などでのレンタサイクルを案内した。23年度版は折り畳むと縦長になるように改善し、同年4月の道路交通法改正で、自転車利用時のヘルメット着用の努力義務化も紹介した。どちらも学生が巡って見つけた雑貨店や飲食店などを取り上げている。

本年度は日本自動車連盟(JAF)と連携した認知度の向上や、広がったシェアサイクルの駐輪場に合わせて駅南方面の紹介を強める方針で、インスタグラムを通じてシェアサイクルの使い方や新しく設置された駐輪場を発信する動画の制作、公開にも力を入れる。

本年度副リーダーで3年の渡辺壮梧さん(20)は「より市民にとって発見となるパンフレットづくりを目指したい」と話している。



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