巫女舞や相撲奉納 行方・化蘇沼稲荷神社 例大祭で児童ら 茨城
茨城県行方市内宿の化蘇沼(けそぬま)稲荷神社の例大祭が25日開かれ、地元の小学生たちによる奉納相撲と巫女(みこ)舞などが披露された。新型コロナウイルスの影響で全ての行事が通常通りに開催されたのは5年ぶりとあって、参拝客には笑顔が広がった。
同神社は1478年に創祀され、1534年に武田氏によって再建。再建の際に五穀豊穣(ほうじょう)を祈願して相撲を奉納したのが始まりで、後に地元の女子児童による巫女舞も奉納されるようになった。
この日は境内の土俵で小学3~6年の男子児童が学年別に予選リーグと決勝トーナメント戦を展開した。観衆から「頑張れ」と声援が飛ぶ中、土俵際の熱戦が繰り広げられた。5年生の部で優勝した市立北浦小の本沢聖也さん(11)は「最初はまわし姿が恥ずかしかったけど、だんだんと慣れた。優勝できてうれしい」と話した。
拝殿前の特設舞台では、華麗な衣装に身を包んだ女児3人が、扇と鈴を手に雅楽の音色とともにゆっくりとした動作で舞い、参拝客から温かい拍手を受けた。
今年の祭典委員長を務めた小貫下区の鬼沢幸次区長と小貫上区の高田実区長は「地域の皆さんに多く集まっていただき、とてもありがたい。これからも伝統行事を続けていきたい」と口をそろえた。