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アフターDC 茨城体験へ新企画 特別列車や「若旦那PR」 県とJR

茨城県庁=水戸市笠原町
茨城県庁=水戸市笠原町


茨城県とJR東日本水戸支社は28日、10~12月に実施する大型観光企画「茨城アフターデスティネーションキャンペーン(DC)」の概要を発表した。高付加価値やインバウンド(訪日客)対象の新企画を打ち出すなど、計244の体験企画を国内外にPR。茨城県ならではの体験観光企画を地域に定着させる。

新たな企画は紅葉コキアのライトアップ貸切(ひたちなか市)、県産水産物の寿司と地酒のグルメツアー(石岡市)、土浦花火大会の特別鑑賞席など。インバウンド向けに「和の修行」として盆栽(阿見町)や笠間焼体験などのツアー商品を販売する。

JRは県内各線で沿線の地酒や食、スイーツを楽しむ列車を運行する。新作のオリジナル駅弁や県内10路線の1日フリー切符の利用者特典を用意する。

県内旅館・ホテルの支配人ら男性6人は、昭和歌謡グループ「いばらき若旦那」を結成。期間中はDCの応援隊としてステージイベントなどでPRし、宿泊客の誘致につなげる。

昨年のDCで人気を集めた企画は内容を見直し、継続する。4万人が来場した海の波を光で彩る企画(大洗町)は、駐車場を有料化して収益性を向上。竜神大吊橋(常陸太田市)では好評だった星空鑑賞に加え、初秋にビアガーデンを追加して通年化した。

昨年は482企画を展開し、期間中の延べ入り込み客数は1906万人、観光消費額は1105億円だった。アフターDCでは昨年以上の観光消費額と、延べ入り込み客2000万人の達成を目指す。

大井川和彦知事は「茨城の新たな観光を継続した形でつくり上げる」とし、JR水戸支社の下山貴史支社長は「イベントや連携の仕組みをレガシー(遺産)化して、将来の誘客につなげていきたい」と話した。

DCは3年間にわたり、JRグループ6社が地元自治体や観光事業者と連携して行う観光キャンペーン。茨城県開催は3回目で、今年が最終年となる。



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