「戦車山車」商店街を巡行 沿道沸かせる 茨城・大洗八朔祭
茨城県大洗町の夏の風物詩「大洗八朔祭」(大洗のまつり実行委主催)が24、25日の両日、同町磯浜町の商店街を中心に開かれた。地元企業が手がけた「戦車山車」も巡行し、沿道の人々を沸かせた。
24日の宵(よい)祭では山車が練り歩いた。異彩を放ったのは、原子力関連会社の日照プラント工業(同町神山町)が制作した「日照戦車山車」。町が舞台のアニメ「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」に登場するひし形戦車を4分の3スケールで緻密に再現した。作るに当たって、英国の戦車博物館を取材して設計図を手に入れるなど、こだわった。
コロナ禍や国際情勢に配慮し、同社の八朔祭への参加は2019年以来5年ぶり。県内外から駆け付けたガルパンファンなど延べ100人が作品ゆかりのはんてん姿で山車を引いた。祭り提灯(ちょうちん)をつるした戦車が商店街の細い通りを走行する不思議な光景に、見物客たちがカメラを構えていた。