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天心記念茨城賞に山浦さん 自然と都会、共存題材に 県発表

山浦めぐみさんの受賞作「A sight-45-」
山浦めぐみさんの受賞作「A sight-45-」


1日に開幕した日本画の再興第109回院展(日本美術院主催、東京都美術館)で、茨城県は2日、「天心記念茨城賞」に、広島県広島市在住で同院特待、山浦めぐみさん(43)の「A sight-45-(ア サイト キャラントサンク)」を選出したと発表した。

タイトルの中にある「45(キャラントサンク)」は、山浦さんがよく訪れる地元のカフェの名前。受賞作は店から見える光景を描いた。普段から自然と共存する都会の風景を題材の一つとし、同作ではスケッチの合間に聴いていた音楽や、行き交う人々の雰囲気、街の喧噪(けんそう)など、視覚以外の感覚を表現することを目指したという。

山浦さんは「院展とつながりのある天心記念茨城賞を受賞し、光栄に思う」とコメントした。7日に県天心記念五浦美術館で開幕する企画展に出品することにも触れ、「茨城とのご縁を感じる」と話した。

広島県出身。広島市立大芸術学部で日本画を専攻し、2005年に同展初入選。08年、同大大学院芸術学研究科博士後期課程を修了。21年にニューヨークで個展を開いている。

同賞は1995年度に創設され、今回で30回目。将来を嘱望される日本画家が対象で、山浦さんには県から副賞50万円が贈られる。院展は16日まで。



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