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石岡の産廃撤去、茨城県が代執行 過去最大、1万2000立方メートル

市道沿いに不法投棄された産業廃棄物=石岡市小見
市道沿いに不法投棄された産業廃棄物=石岡市小見


茨城県石岡市小見の市道沿いに不法投棄された産業廃棄物を巡り、県が今月中にも行政代執行による強制撤去に着手する方針を固めたことが2日、分かった。来年1月までに廃プラスチックなど約1万2000立方メートルに上る全量を撤去する。費用は約3億円に上る見通しで、過去最大規模。地区内には小学校などもあり、生活環境の保全が求められることから早期撤去を図る。

この日の市議会9月定例会で、岡野孝男氏の一般質問に市執行部が答えた。

撤去する産業廃棄物は、同所の市道「フルーツライン」沿い約200メートル区間の約8200平方メートルの民有地に積み上げられた、廃プラスチックなどが詰め込まれたフレコンバッグ。2020年11月ごろから複数業者による不法投棄が始まり、近隣住民から「崩れる恐れがあり危ない」などの声が上がっていた。

県はこれまで、民有地の出入り口付近で産業廃棄物の一部を撤去する行政代執行を実施したほか、不法投棄事業者に対し昨年3月、廃棄物処理法に基づく措置命令を発令し、1年以内の全量撤去を要請。しかし、今年3月までに撤去されたのは約3300立方メートルにとどまっていた。

同所は田畑の広がる農村地帯で、地区内には小学校も立地。市道は通学や通勤にも使われている。



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